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デジカメ・ユーザー必携!写真の構図&アングル練習帳
 家に帰って、その日に撮った写真を見直した際、「もっと別の角度から撮ればよかった」とか、「もっとアップで迫るべきだった」なんて反省することはありませんか?

 写真は、あとから足したり引いたりができません。絵画や小説のようにじっくり考えながら作り込んでいくものではなく、その場で瞬間的に撮ったものがすべてです。当たり前ですが、撮っていないものは写っていません。ああすれば良かった、こうすれば良かったと感じても後の祭りです。では、後悔しないためには何が必要でしょうか? 枚数をたくさん撮る、というのは答えのひとつかもしれません。でも、数多く撃ったからといって、会心の1枚が撮れるとは限りません。

 私自身が心がけているのは、事前の情報収集とイメージトレーニングです。たとえば遠方に撮影に出掛ける際は、撮影地の情報をできるだけ集め、季節や時間帯に応じてどんな眺めがあり、どんな被写体があるのかを前もって確認するようにしています。今ならウェブ検索によって、文字だけでなくヴィジュアルの情報も簡単に集められます。加えて、現地で出会った人とのコミュニケーションから得られる情報も貴重です。こうした情報をもとにして、自分が撮影するカットを事前にイメージしておきます。いわば、頭の中で絵コンテを描く作業です。

 もちろん、すべてが絵コンテ通りには運びません。ナマの風景を目の当たりにすると、事前に想定したイメージが吹き飛び、さらに別のインスピレーションが沸いたり、逆にしぼんだりすることがあります。突然天候が崩れるとか、思った以上に人の数が多いといった、予想外の出来事もしばしば起こります。それでも悲観することはありません。すべてを計算してコントロールできないことは、そもそも写真の面白さです。大切なのは、予想外の状況を楽しみながら、直感に従って臨機応変に対応する「現場力」です。

 そんな写真撮影に対する直感や現場力は、ふだんからたくさんの写真を意識的に見ることで養われる、と私は考えています。スポーツ選手が身体を鍛えるように、趣味として写真撮影を楽しむ人は視覚を鍛えたいものです。本書はそのための練習帳になっています。これまでに私が撮影した写真を掲載し、それを構図法に沿って解説しています。といっても、撮る際にいちいち構図のパターンに当てはめたわけではありません。ほとんどの写真は現場で直感的に決めた構図です。それをあとから分析して、言葉として書き起こしています。

 本書の写真を見て、文章を読むことで、読者の方が写真撮影の現場力を高めるための、ヒントやきっかけを見つけていただければ幸いです。

(本書「はじめに」より)
カバーイメージ
著者:永山昌克
A5・144ページ・オールカラー
本体価格:1,580円+税
ISBN978-4-8007-1031-4
 
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目次を表示する ≫
基本編
Chapter 1 被写体をどう撮るか?
Chapter 2 カメラアングルについて
Chapter 3 構図の基本パターン
Chapter 4 レンズの特性

応用編
Chapter 5 晴れた日に撮る
Chapter 6 くもりや雨の日に撮る
Chapter 7 朝や夕方に撮る
Chapter 8 夜に撮る
Chapter 9 室内で撮る
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