すぐにできる!Linux 補足情報

● パッケージのアップデートのための準備

最近,Windowsマシンではウィルスが蔓延しており,システムが動かなくなるなどの被害が出ております。Windowsに限らずLinuxでも毎月のようにセキュリティ・ホールが見つかっています。このセキュリティ・ホールをそのまま放置しておくと,システムに浸入されたり,破壊活動が行なわれてしまう可能性もあります。自分のシステムを守るにはこういったセキュリティ・ホールを無くしていくことが肝心です。

WindowsにはWindows Updateがあり,新しいパッケージが提供されるとユーザーに知らせ,アップデートを行なえます。Fedora Coreではパッケージのアップデート機能として「up2date」と呼ばれるプログラムが用意されています。また,右下に表示されているRed Hatネットワーク警戒通知ツールで新しいアップデートがあることを知らせてくれます。パッケージをダウンロードしてアップデートもしてくれます。

up2dateの機能を利用するにはいくつかの設定を行う必要があります。まず,これらの設定を行いましょう。

● Red Hatネットワーク警戒通知ツールの設定

初めにRed Hatネットワーク警戒通知ツールの設定を行いましょう。

1. パネルの右にある上で右クリックします。

2. [設定]を選択します。

3. 「Red Hatネットワーク警戒通知ツール」の設定ウィザードが起動します。[進む]ボタンをクリックします。

4. サービスの規定が表示されます。[進む]ボタンをクリックします。

5. プロキシの設定をします。

もし,Webページを閲覧するのにプロキシを経由する必要がある場合は,ここで設定します。必要なければ[進む]ボタンをクリックします。

プロキシを設定する場合は「HTTPプロキシを有効にする」にチェックしてプロキシ・サーバーを設定します。たとえば,プロキシ・サーバーが「proxy.xxxxx.co.jp」のポート「8080」の場合は「proxy.xxxxx.co.jp:8080」とします。

また,プロキシ・サーバーを利用するのに認証が必要ならば「認証を使用します」にチェックして「ユーザー名」と「パスワード」を入力します。

設定できたら[進む]ボタンをクリックします。

6. これで設定完了です。[適用]ボタンをクリックします。

● アップデートのサーバーを変更する

Fedora Core1であらかじめ設定されているアップデート用サーバーは現在利用できません。そのため,サーバーを指定し直す必要があります。

1. デスクトップ上で右クリックして,[端末を開く]を選択します。

2. 「su」と入力して[Enter]キーを押して管理者になります。次に管理者のパスワードを入力して[Enter]キーを押します。

3. 設定ファイルを変更するため,テキスト・エディタを起動します。「gedit /etc/sysconfig/rhn/sources」と入力して[Enter]キーを押します。

4. テキスト・エディタが起動します。以下のように設定を変更します。

http://fedora.redhat.com/releases/fedora-core-1
     ↓変更
http://download.fedora.redhat.com/pub/fedora/linux/core/1/i386/os
http://fedora.redhat.com/updates/released/fedora-core-1
     ↓変更
http://download.fedora.redhat.com/pub/fedora/linux/core/updates/1/i386

5. 変更が完了したらツール・バー上の[保存]をクリックして,画面右上の[x]をクリックします。

6. これで設定完了です。「exit」と入力して[Enter]キーを押して端末を終了します。

● up2dateの設定

次にup2dateの設定をします。

1. メイン・メニューから[システムツール]-[Red Hat Network]を選択します。

2. パスワードを尋ねられます。管理者のパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックします。

3. Red Hat ネットワークの設定を行います。プロキシ・サーバーを必要な場合は設定します。

もし,不必要ならば[OK]ボタンをクリックします。

プロキシを設定する場合は「HTTPプロキシを有効にする」にチェックしてプロキシ・サーバーを設定します。たとえば,プロキシ・サーバーが「proxy.xxxxx.co.jp」のポート「8080」の場合は「proxy.xxxxx.co.jp:8080」とします。

また,プロキシ・サーバーを利用するのに認証が必要ならば「認証を使う」にチェックして「ユーザ名」と「パスワード」を入力します。

設定できたら[OK]ボタンをクリックします。

4. GPGキーを作成するか尋ねられます。[はい]ボタンをクリックします。

5. 以上で設定は完了です。続いてup2dateを使ってパッケージのアップデートを行います。これ以降の手順は「パッケージのアップデート方法」の手順5から参照してください。

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