Shade Professional 3D
スーパーテクニック
Q&A

Q

Macintosh版でショートカットの読み換えが対応していない部分があります(例えば、アンカーポイントの追加はXキーではなく、Commandキーです)。

A

iShadeの「オンラインマニュアル」から「クイックリファレンス」を参照すると、ショートカットキーの一覧があります。できればこれをプリントアウトして見ながら操作してみてください。操作自体はMacintosh・Windowsともに同じですが、ショートカットキーの割り当てが一部違っています。
本書のコマンドはWindowsベースで記述していますが、基本的にはCtrlキーをcommandキー、Altキーをoptionキーに読み替えることで大丈夫です。特別にコントロールポイントや接線ハンドルの追加・削除の場合はzキーをoptionキーに、xキーをcommandキーに読み替えてください。
作成方法自体は共通ですので問題ないと思いますが、ショートカットはMacintosh版が執筆時開発中につき、互換していないところがあります。

Q

円錐の作り方が本の手順通りで上手くできません。

A

文章が適切でないようです。実際には、自由曲面のパートの中で直接「円」は描けません。

  1. 「PEN:円」で円を描く
  2. 「MODIFY:変換」で自由曲面に変換する(閉じた線形状になります)
  3. 「PART:自由曲面」で自由曲面のパートを作成する
  4. ブラウザで閉じた線形状を自由曲面のパートにドラッグして入れる
  5. 閉じた線形状を選択して、「COPY:直線移動」で上方に移動コピーする(この状態で円柱になってます)
  6. V.で複製した閉じた線形状を選択して、「MODIFY:一点に収束」を適用する

以上の手順で円錐になります。

Q

しわがうまくとれません。方法を教えてください。

A

最後は手で微調整するしかないんですが、ある程度ディテールが崩れることを覚悟していれば、「アイロン」や「スムーズ」が使用できます。アンカーポイント自体が多少動いてもよい場所では「アイロン」を使います。
コツは、連続する前後のポイントにも戻りながら何回かかけることです。アンカーポイントを動かせない場所では、いったん「アンスムーズ」をかけてから「スムーズ」をかけます。これも前後のポイントに戻りながら何回かやってみるとよいでしょう。

Q

ライターのモデリングで上蓋のモデリングのところでツールメニューに「PEN:原点にカーソル」が表示されません。使用しているのはWindows版のShade debutですが対応していないのでしょうか?
またプラグイン以外の方法があれば教えてください。

A

「PEN:原点にカーソル」のメニューは「zubola」というプラグインを組み込むと表示されます。残念ながらmyShadeでは対応していません。このプラグインは、ただ単に3面図のうちのどれか2面で原点をクリックしてカーソルを記憶させる手間を一度にしてくれるだけのものです(だからズボラなんですね)。
面倒ですが、正面図と側面図(もしくは正面図と上面図)で原点をクリックしてカーソルの位置を記憶させてください。

Q

肌のテクスチャー作成で、Adobe Photoshopのフリープラグインで「Synthetic Texture」プラグインのが紹介されていますが、これは何処で入手できるのでしょうか?

A

現在、WEBでは手に入らなくなってしまいました(公開されていたサイトがやめてしまったので...)。代わりの作成方法としては、Adobe Photoshopでベースの肌色を背景で描いてレイヤーを重ね、少しピンク色の不規則な模様(雲のように)をブラシで描き、透明度を調整しながら合成することも可能です。

Q

テクスチャの作成、貼り付けに使用しているツールのことについてわからないので教えてください。缶ビールの製作過程にてAdobe Illustratorでラベルを作成してAdobe Photoshopで加工・保存をしていますが、ドローソフトまたはペイントソフトだけでは無理がありますか?

A

どちらかひとつという場合は、ペイントソフトが必要だと思います。直線を引くような場合にはドローソフトがいいのですが、例えばAdobe Photoshopならばパスを活用することで対応できます。
また最終的には、レンダリング画像はペイントソフトで編集することが多いですから、その点でも必要性は高いです。ラベルなどのテクスチャーはイAdobe Illustratorで原画を描く場合が多いのですが、これも最終画像などのレンダリングサイズが関係しているのです。
印刷用データの場合は解像度の問題が発生しますので、解像度に左右されないドローデータを保存しておいて、大きなサイズのペイントデータを描き直したりします。そういう意味でドロー系で描いた方がよいと描いたのですが、趣味のレベルであれば大きなサイズのレンダリングもあまり必要ないので、 ペイントソフト系で描いても大丈夫です。
最終的には、3Dソフトも静止画・ムービーを問わず2Dの画像を描き出すわけですから、ドローソフト・ペイントソフトとも一通りはマスターすることが必要になるのも実状です。

Q

「角の丸め」がうまくできません。どうしてでしょう。

A

「角の丸め」を適用するには3つの条件が必要です(詳細は、マニュアルをご参照ください)。
全部の角を丸めるためには手順が必要です。

  • 線形状が2つの面が接合する稜線である(自由曲面の外周ではない)
  • 線形状が交差方向の接線ハンドルを持っていない
  • 線形状の両隣の線形状が、丸めたい線形状に向かう交差方向の接線ハンドルを持っていない

うまく行かない場合は、選択している線形状が条件を満たしていない場合が考えられるので、自由曲面の線方向を切り換えてから適用するとよいでしょう。

Q

152ページ「レイアウトの実際」のところで壁の開口部を開けるのにブーリアン演算を使っていますが、記述通りに行ってもうまく行きません。この方法でできるのですか? 窓穴の部分が個別にレンダリングされて、出てきてしまいます。

A

窓穴の箇所は、外が夜で真っ暗の状態を擬似的に作成するために黒い立方体で「*」記号を使っています。つまり白い壁(大きな板)に黒い凹状のへこみがある状態です。通常の開口部を表現する場合には「*」記号の代わりに「-」記号を使ってみてください。壁が切り取られます。
また本書の45ページでは、「*」を「くりぬく」、「-」を「切り取る」という表現を使いました。