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近畿の地ビール


[北海道I東北I関東I中部I中国I四国I九州]

  • 地ビール工房モクモクブルワリー
    [伊賀の里モクモク手づくりファーム]
  • 三重県 阿山町
  • 長濱浪漫ビール
  • 滋賀県長浜市
  • キリン京都ミニブルワリー
  • 京都府 京都市
  • 黄桜麦酒・酒蔵仕込
  • 倭王[ヤマトブワリー]
  • 奈良県大和高田市
  • 大阪國乃長ビール
  • 大阪府高槻市
  • 白雪ビール
  • 兵庫県伊丹市
  • 地ビール三田屋
  • 西宮市
  • 木の国・野半ビール
  • 和歌山県かつらぎ町
    
    

    【三重県】
    [阿山町]

    地ビール工房モクモクブルワリー
    [伊賀の里モクモク手づくりファーム]

    地域の養豚農家らが共同出資して設立したモクモク手づくりファームでは、95年からビールの醸造を開始。同年7月に、このビールと手づくりハムを中心に、"農村テーマパーク"をオープンさせた。ブルワリーや麦芽工房を見学でき、ビールはバーベキュービアハウスで飲める。
    「ビールは工業製品ではなく農産加工品」という考えの下、醸造だけでなく、地元の農家が栽培した二条大麦を原料に、麦芽をつくる製麦の工程から取り組んでいるのが、ここの特徴。この麦芽工房やブルワリーも見学できる。
    ビールの種類は幅広く、上面発酵のものも下面発酵のものも醸造しているが、珍しいのは、スモークビールとスモークエール。燻製したモルトを使ったビールで、ドイツ南部・バンベルク地方のラウフビールという下面発酵のスモークビールがモデルだが、ラウフビールが下面発酵なのに対し、ここでは、上面発酵のものも醸造している。 ビールはすべて濾過していない。 ペールエールは、甘みと苦みのバランスがほどよく、またスモークエールは、その独特のいぶしたような香りが印象的。
    瓶入りのものは、ファーム内の売店で買えるほか、会員向けの通販も行っている。


    【滋賀県】
    [長浜市]

    長濱浪漫ビール

    酒のディスカウントストア・チェーンのリカーマウンテンが経営母体となって醸造しているビール。
    豊臣秀吉ゆかりの町・長浜に、96年のGW直前、ブルーパブをオープンした。観光地にもかかわらず、観光客向けの飲食店の少ないこの町の活性化をねらっての地ビール参入という。
    ビールは、「ブロンドラガー」、「ピルスナー」、「バイツェン」、「長濱エール」、「レッドエール」、「スタウト」の6種類を造っている。アメリカから技術供与を受け、醸造技術者もアメリカ人とあって、その味わいは、アメリカのマイクロブルワリーに似ている。
    「ブロンドラガー」は、草のようなアロマと、ラガーにしては多少酸味が強く感じられる。ボディはやや軽め。「エール」は、フルーティなアロマがある。ライトなアンバー色で、口に含むと、酸味と強めの苦みが感じられる。若干、炭酸が強い。 「バイツェン」はわずかに酵母のアロマとフレーバー、フルーツの香りがする。モルトのフレーバーは少なめ。 「スタウト」は、最初に多少のダイアセチルが感じられたが、時間とともにコーヒーのアロマとフレーバーが前面に出てきた。後口に軽い苦み。


    【京都府】
    [京都市]

    キリン京都ミニブルワリー

    キリンビールが88年に京都工場内につくった、日本初のミニブルワリー。94年4月には「キリン京都ビアパーク」としてオープン。ここで造られたビールをレストラン「KARAHANA」で飲むことができる。
    醸造しているのは、ホップの和名「からはな」と平安遷都1200年にちなんで「KARAHANA1200」と名付けられた麦芽100%のピルスナーと、「No.1497」という製造開発番号をそのまま名前にした、カナダタイプの上面発酵のビール。「KARAHANA1200」は豊かなホップのアロマが、そして「No.1497」は逆にホップの苦みを抑えているのが特徴。「No.1497」は、京都の地域限定ビールとして缶でも販売されている。
    他に、スタウトやアルト、月変わりのビール、季節のイベントに合わせたビールなども醸造している。

            


    [京都市]

    黄桜麦酒・酒蔵仕込

    日本酒の本場・伏見の酒として有名な「黄桜」の蔵元・黄桜酒造が造っているビール。95年6月にオープンした、「キザクラ・カッパ・カントリー」で造られ、提供されている。
    醸造開始に当たっては東京のアサヒビールで研修を受け、「ブルーワリーパブすみだ川」と同じ、ケルシュとアルトの2種類でスタート。95年暮れからは、日本酒用に純粋培養した酵母を使った「ケルシュマイルド」も醸造している。
    ケルシュは、フルティーな味わい。アルトは、ほどよいホップの苦みとモルトのフレーバーが感じられる。いずれも、遠心分離による濾過で、酵母を多少残している。
    日本酒に使う有名な伏水を、ビールの醸造にも使用している。
    瓶入りの販売も開始したが、日持ちを考えて、当分は持ち帰り用に限定。


    【奈良県】
    [大和高田市]

    倭王[ヤマトブワリー]

    奈良県南部・大和高田市でアミューズメントビル「OPT」を経営する日東商事が、この複合レジャー施設の目玉のひとつとして、ヤマトブワリーを設立して醸造を開始したビール。「OPT」内のブルワリー・レストラン「SALUD」で醸造、提供されている。
    大手ビール会社や海外からの技術供与を受けず、日本の地ビールの先達「エチゴビール」で醸造技術者が研修を受けた。同社の協力も仰いだというだけあって、そのビールの味はなかなかのもの。「KOHAKU」と名づけられたアンバーエール、「YAMABUKI」という名のペールエール、「HAKUGIN」というヴァイツェンのほかに、季節ごとにスペシャル・ビールが醸造される。
    「KOHAKU」は、色はアンバーと言うよりもブラウン。フルーティな香りがし、いくらか甘い味わい。「YAMABUKI」は、色はアンバーに近く、甘い花のようなホップの香りがする。「HAKUGIN」は白濁しており、ボディが軽め。
    仕込みに使う水は、大峰山の名水「ごろごろ水」だとか。
    「OPT」内のカラオケ「ハモンド」でも飲むことができる。近々瓶入りの通販も開始予定。


    【大阪府】
    [高槻市]

    大阪國乃長ビール

    日本酒「國乃長」の蔵元、寿酒造の醸造するビール。ケルシュタイプとアルトタイプを醸造し、濾過はしていない。アサヒビールの子会社の「ブルーワリーパブすみだ川」で研修を受けたという。
    ケルシュタイプは、色はゴールデンよりも多少薄めで、ヘイジー。いくらかホッピーな香りがする。ボディは軽め。
    ブルーパブはない(予約制で有料の見学と試飲はできる)が、大阪市内や高槻、茨木など大阪府近辺の料飲店で飲むことができる。常時飲めるのは、大阪・梅田地下街の正起屋。瓶入りのものの、会員向け通販も開始した。


    【兵庫県】
    [伊丹市]

    白雪ビール

    日本酒「白雪」で知られる、伊丹の大手老舗蔵元・小西酒造の醸造するビール。酒蔵をリニューアルした、本社隣の複合施設「白雪ブルワリービレッジ 長寿蔵」で醸造され、ここのレストランで客に提供されている。
    小西酒造では、伊丹市が85年にベルギーのハッセルト市と姉妹都市関係を結んだこともあってベルギービールの輸入を手がけており、ビール醸造にのり出したときにも、ベルギーにこだわったという。ベルギーのスターケンズ醸造所へ醸造技術者を派遣。また、同醸造所ベルギーからも技術者を招いて、指導を受けた。
    ベルギータイプのビールを醸造しているのは、日本では現在のところここだけ。「ブロンド」と「ダーク」の2種類でスタートし、現在ではこれに「ブロンシュ」を加えた3種類のビールを醸造している。いずれも上面発酵で、ベルギーから輸入したモルトとホップ、日本酒用の仕込水が使われている。
    ベルギータイプとは言っても、飲んだ印象は、口当たりが柔らかでスムーズだ。「ブロンド」は、フルーティーで、花のような香りがし、軽めのボディ。「ダーク」は濃色麦芽を使っており、フルーティーだがモルトの風味も感じられる。ボディは「ブロンド」よりも、やや濃厚。「ブロンシュ」は小麦ビールだがフルーティーで、濾過されていない。
    長寿蔵内のブルワリーショップでは、毎週土曜・日曜に限って、1リットルの通い瓶入りの白雪ビールが限定発売されている。
    なお、小西酒造はベルギービールの他にもイギリスのエールを輸入したり、また"ビア・ハンター"として世界的に有名なビール研究家マイケル・ジャクソン氏を日本に招いてセミナーを開くなど、さまざまな面で、日本のビア・ルネッサンスに貢献している。


    [西宮市]

    地ビール三田屋

    近畿地方を中心にステーキレストランなどを展開、ハム・ソーセージの製造も手がける三田屋が醸造するビール。本社工場内のブルーパブのほか、同社のステーキレストラン・チェーン「三田屋」などでも飲むことができる。
    社長の廣岡揮八郎氏は、かなり若い頃からビールの醸造に興味を抱いていたそうで、醸造について学ぶためにニュージーランドに何度も出かけたりもしている。最初はオーストリアからブラウマイスターを招いたが、できたビールが気に入らず、独自に造るしかなかったという。
    醸造しているビールは、廣岡氏の名を冠した「揮八郎ビール」が4種類(「フェスト」「ブラック」「スモーク」「焙煎」)と、「ライト」「ミドル」など4種類のピルスナー。すべて下面発酵。他の地ビールが、設備投資が少なくて済み、醸造期間の短い上面発酵を手がけることが多いにもかかわらず、廣岡氏が下面発酵にこだわるのは、大手のビールメーカーとは違う下面発酵ビールをつくりだしたいという思いが強いため。実際、そのビールの味わいからは、ビールづくりへの情熱の深さが感じられる。
    ピルスナーはホップの香りが強く感じられ、後味に苦みが残るが、心地のよい苦みだ。ボディはかなり重く、奥行きを感じる。一方、南ドイツのラウフビールを思わせる「揮八郎ビール・スモーク」は、ほんのりと甘い香りがする。いずれも、濾過はせずに、酵母が生きている。
    ダイナーズクラブでの瓶入りのギフト用通販を行っている。97春にオープンする近鉄バッファローズのホームグランド、大阪ドームにブルーパブを開く予定もある。


    【和歌山県】
    [かつらぎ町]

    木の国・野半ビール

    創業170年の日本酒蔵元・野半酒造店が醸造を開始したビール。7月上旬に、ブルーパブと、和歌山駅前の直営ビアホールをオープンさせた。
    ビール名は公募によって決定。


    [販売開始準備中]

    兵庫県市島町美矢山波
    
    

    [北海道I東北I関東I中部I中国I四国I九州]

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