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プラハ新市街のビアホール


旧市街北部旧市街南部小地区フラチャニ地区
  • ウ・フレクー[ピヴニツェ・ピヴォヴァル]*****
  • ブラニツキー・スクリペク[ピヴニツェ・レスタウラツェ]**
  • ウ・ピンカスー[ピヴニツェ]?
  • ウ・カリハ[ピヴニツェ・レスタウラツェ]?
  • ノヴォメツキー・ピヴォヴァル[ブルーパブ]*+

  • ウ・フレクー
    U Fleku

    [ピヴニツェ・ピヴォヴァル] *****
    今やプラハ屈指の観光名所ともなっている有名な店だが、やはり、ここを訪れずしてプラハの、いやチェコのビールは語れない。われわれもプラハに着いて真っ先にここを訪れた。
    新市街の国民劇場の近くのわりと静かな街角に位置しており、入口脇の上に、目印の大きな時計がある。その横の壁には"Pivovar U Fleku C.p.1499"の文字。つまり、ここは単なるピヴニツェ(ビアホール)ではなく、現在のチェコでは珍しくなった、自家醸造のビールを出すピヴォヴァル=醸造所で、15世紀からの伝統を誇っているというわけ。言ってみれば、マイクロ・ブルワリーの元祖、現存する世界最古のブルーパブだ。
    玄関の門をくぐって中庭に出ると、そこはまさにビアガーデン。長テーブルとベンチが並び、数百人は入れる。木が茂っていて直射日光は当たらず、実に爽快。昼下がりにここに座って、まわりの建物に施された、ビール醸造にまつわる彫刻や壁画を眺めながら飲む気分は最高。室内のホールもいいが、寒い季節や天気の悪いとき以外は、この中庭に限る。
    ビールは、自家醸造のトゥマーヴェ(黒ビール)1種類。甘いが、フルーティーでさわやかな甘さ。うまい。食べ物もいける。われわれはソーセージと、クネドリーキ付きのグラーシュを食べたが、チーズもうまいそうだ。
    ビールのほかに「ベケロフカ」というカルロヴィヴァリ産のリキュールも置いている。これだけで飲むには甘過ぎるが、ビールと一緒に飲むのにはよい。
    玄関を入ったところには売店があり、ドイツ語のカラーのパンフレットも売っている。夜はホールでショーが行われるようで、結構混むらしい。ある英語のガイドブックには「昼間訪れた方がよい」と書いてあった。

    ブラニツキー・スクリペク
    Branicky sklipek

    [ピヴニツェ・レスタウラツェ] **
    その名の通り、プラハのビール、ブラニークを飲ませる店。
    ブラニークトゥマーヴェ(黒ビール)も飲める。店内はこぎれい。訪れたときは、英語をしゃべれるボーイは1人だけのようだった。 食べ物のメニューの中に、「鶏レバーの日本風」というものがある。炒めて、たれであえたようなもの。焼き鳥からの発想か。帰り際にボーイに「味はどうでした?正直に言ってください」と訊かれたので、「ビールはうまかった」と逃げたら、「そうじやなくて、鶏レバーのこと」と食い下がる。「うーん」とうなって笑ったら、「わかった」と向こうも笑っていた。

    【入れなかった店】

    ウ・ピンカスー
    U Pinkasu

    [ピヴニツェ]
    1943年(ということは戦時下=ナチ占領下ですな)に、プラハで初めてプルゼニュのビール、つまりプラズドロイ(ピルスナー・ウルケル)を出した店として知られる。ヴァーツラフ広場のそばに位置しており、ウ・ズラテーホ・ティグラと並んで、プラハっ子に人気の高い店。
    われわれが訪れたのは、そんなに遅い時間ではなかった(PM10:00くらい?)が、日曜のためか、もう閉店ということで入れず、2,3日後に訪れたときには、いっぱいで入れなかった。
    入って右側の部屋が、昔からあるホールらしいが、割と狭く、質素な感じ。やはり常連が多いようで、われわれが入っていくと、じろりとにらまれた(気がした)。
    作家のフラバルは、この店でビールとグラーシュの朝食をとることを勧めているという。

    【行っていない店】

    ウ・カリハ
    U kalicha

    [ピヴニツェ・レスタウラツェ]
    作家ヤロスラフ・ハシェクが第一次大戦を舞台に書いたユーモア風刺小説?「兵士シュベイクの冒険」の中に、シュベイクの行きつけの店として登場することで有名な店。ビールはプラズドロイ(ピルスナー・ウルケル)を飲ませる。観光酒場化しているようだ。

    ノヴォメツキー・ピヴォヴァル
    Novomestky pivovar

    [ブルーパブ] *+
    アメリカ人がやたら多いプラハの町だけに、いわゆるアメリカ式のブルーパブもある。ヴァーツラフ広場に近い一角の建物の奥にあるこの店がそれ。
    自家醸造のビールを飲ませるのはウ・フレクーと同じだが、伝統を誇るウ・フレクーとは違って、1993年創業と新しい。
    入口を入ったところのメイン・ホールのど真ん中に銅製の醸造設備が置いてあり、ちょっと気取ったようなつくり。客層は、アメリカ人などの観光客や若者が中心で、地元の親父が行くようなところではない。
    ビールは、濾過せず、イーストが生きているラガー。甘くフルーティーでまあまあいけるのだが、ビールが一種類だけというのは、ブルーパブとしてはちと寂しい。食べ物は、あまりお勧めできない。
    店内は迷路のようになっていて、いろいろな趣向・内装の部屋がある。


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