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書籍の紹介 - AI・機械学習・データ分析

AI・データサイエンスのための 図解でわかる数学プログラミング

著者:松田雄馬、露木宏志、千葉彌平

定価
3,278円(本体:2,980円+税10%)
発売日
2021/4/21
ISBN
978-4-8007-1281-3
仕様
A5・512ページ・2色

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AI・データサイエンスのための 図解でわかる数学プログラミング
数学的知識を武器に ビジネス現場で活躍するために

昨今、AIやデータサイエンスが広まったことにより、これらを用いたシステムやツールが世に出回っています。日々新しく開発される仕組みをビジネスに取り入れようとしてみても、その仕組みがどのようなもので、他のものと比べて何が違うのか、自らのビジネスにどういった価値を生み出してくれるのかがなかなか整理できるようになりません。この原因は、数学的視点からビジネスを俯瞰すると明らかです。

1つのシステムやツールは、数ある数学の中のうちの一部の仕組みを利用して開発されます。そのため、他にどのような仕組みがあり、今目の前のシステムやツールが他のものとどのように異なるかについては、一部の数学だけを見ても把握できません。数学の全体像を把握したうえで、あらためて、目の前のシステムやツールを位置づけてはじめて、それがどのようなもので、どういった価値があるのか、また、どのように利用するものなのかが見えてくるのです。

この問題は、数学を一部の分野から見ても起こります。ためしに、数学をビジネスに取り入れようとして、書店の数学コーナーに足を運んでみてください。そこには、細分化されたそれぞれの分野の専門書がずらりと並んでいることに気づくはずです。「統計学」や「深層学習」など、それぞれの分野については非常に詳しく書かれており、中には、実際のビジネスの一例を扱ったものもあります。しかしながら、ビジネスの視点から、その全体像について解説したもの、あるいはそのヒントになるものは、なかなか見当たりません。

本書における目次は、まさにビジネスの視点から数学を大雑把に括ったものであり、ビジネスの現場において数学を武器にして活躍している人たちの頭の中を描いたものです。
たとえば、分析したいデータがすでに存在する場合、それが時系列の形で整っていれば、第一部で解説する確率統計や機械学習が利用できることが多いです。一方、画像や音声など、確率統計や機械学習を直ちに利用できないデータがある場合は、第四部の深層学習が利用できます。また、最適化したいものがある場合は、第二部で解説する数理最適化とそのプロセスが役に立ちます。
また、将来を予測したり、予測した結果をプレゼンテーションしたりする場合は、第三部の数値シミュレーションが活用できます。数学を武器としてシステム開発やデータの分析を行う人は、実際には、これらの知識を組み合わせながら、場合によってはこれらの知識を土台にして、専門書を参考にして最新の仕組みを読み解きながら、その場その場で適切な手法を適用しているのです。

この全体像を頭においたうえで、新しいシステムやツールを位置付けていけば、ビジネスマンやエンジニアの皆さん自身の手で、目の前のビジネスにおいて何を活用すべきか、また、どのようなものを新たに開発すべきかが見えてくるでしょう。
(本書より)  

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